糖尿病とインプラント治療の関係について
インプラントは多くの人に適応できる補綴治療ですが、全身状態が悪い場合は十分な検討が必要となります。とくに生活習慣病の一種である「糖尿病」を悪化させている場合は、内科医と連携しながら治療を進めていくことが大切です。今回はそんな糖尿病とインプラント治療の関係について詳しく解説します。
▼そもそもなぜ糖尿病?
糖尿病は、血糖値を下げるホルモンのインスリンに異常が生じる病気であり、お口とは何ら関係がないように思えますが、実際はそうではありません。なぜなら、糖尿病は全身の末梢組織の血流を悪くする病気だからです。重症化した糖尿病では、お口の中の末梢組織である歯茎の血流を悪くし、傷の治りを遅らせたり、細菌への抵抗力を弱めたりします。そこでイメージしていただきたいのがインプラント治療に伴う外科手術です。
▼外科手術に伴うリスク
インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込む外科手術が必須となっています。具体的には歯茎をメスで切開し、顎の骨にドリルで穴を開けます。そうした外科処置を行う上で、末梢の組織の血流が悪くなっていたらどうなるでしょうか?傷の治りが遅れるくらいであれば大きな問題になりませんが、術中・術後の感染リスクが上がることは、患者さまの全身の健康状態にも深刻な悪影響を及ぼしかねないため、十分な注意が必要となります。ですから、糖尿病を患っている方がインプラント治療を受ける場合は、病態のコントロールが何よりも重要となるといえます。
▼まとめ
今回は、糖尿病とインプラント治療の関係について解説しました。上述したように、糖尿病は血糖値がしっかりコントロールされている状態であれば、問題なくインプラント治療を受けることができます。そんなインプラント治療に関心のある方は、いつでもお気軽に川越のまつむら歯科クリニックまでご相談ください。