インプラントは先進医療?

皆さん、こんにちは。川越のまつむら歯科クリニックです。
近年、歯を失った部分を自然に回復できる「インプラント治療」に関心を持つ方が増えています。「先進医療」という言葉を耳にし、インプラントも該当するのでは?と感じる方も多いかもしれません。しかし、実際にはインプラント治療は“先進医療”には分類されません。本記事では、その理由と、先進医療でないことによる注意点を川越の歯医者の立場から解説します。
インプラントは先進医療ではない
「先進医療」とは、厚生労働省が認可した医療機関で行う、保険診療と組み合わせて実施できる新しい医療技術のことを指します。条件を満たせば、保険診療部分に対しては保険が適用され、患者さんの負担が軽減される仕組みです。
しかし、インプラント治療は先進医療には該当しません。
理由は、インプラントが「標準的な治療」として一定の評価を得ている一方で、保険診療の範囲外とされているためです。インプラントは自費診療として位置づけられており、治療費は全額自己負担となります。
また、インプラント治療は高度な技術と専門的な設備を必要とするため、全国すべての歯医者で同じ品質を提供できるとは限りません。素材や埋入手技、噛み合わせの調整など、歯科医師の経験や技術によって結果に差が出ることもあります。川越周辺でインプラント治療を検討される際には、設備の充実度や医師の実績をしっかり確認することが大切です。
なお、重度の歯周病治療や骨再生技術の一部には、先進医療に該当するケースもありますが、通常のインプラント治療自体は保険適用外の自由診療です。そのため、治療を受ける前に費用や保証内容を十分に確認しましょう。
先進医療ではないことのデメリット
インプラントが先進医療に含まれない最大のデメリットは、治療費が全額自己負担になる点です。歯を1本失った場合でも、人工歯根・上部構造・手術費用などを合わせると、1本あたり30〜50万円ほどかかるのが一般的です。
また、先進医療であれば保険診療部分に対して健康保険が適用されるため、医療費控除のほか、医療保険の「先進医療特約」で給付を受けられるケースもあります。しかし、インプラントはこれに該当しないため、先進医療特約の対象外となります。
一方で、インプラントは自費診療である分、最新の材料・技術を自由に選択できるという利点もあります。ジルコニアなどの審美性に優れた被せ物、骨を補うための再生治療、精密なCT診断による安全性の高い埋入手術など、個々の患者さんの状態や希望に合わせたオーダーメイド治療が可能です。
さらに、歯茎の厚みや噛み合わせのバランスを細かく調整できるため、見た目と機能の両立が実現しやすいのも特徴です。費用はかかりますが、長期的な満足度を重視する方には大きなメリットがあります。
まとめ
インプラントは保険診療や先進医療には分類されず、自費診療として行われる治療です。そのため費用は全額自己負担ですが、その分、最新技術や審美性を追求した治療を選ぶことができます。川越でインプラント治療を検討されている方は、治療内容や費用、保証制度などを比較し、信頼できる歯医者で相談することをおすすめします。当院では、患者さん一人ひとりの歯茎や噛み合わせの状態に合わせた治療計画をご提案しております。














